かぴばらFX

カナダで大学生やってるトレーダーです。為替のファンダメンタルズをまとめてます。

現在の為替背景

ドル円日足

f:id:takepoyo7:20180507051246p:plain

5月初旬までのドル円の上昇

 

考えられる理由:

1.リスクオンによる円安

2.米国債金利上昇によるドル高

3.北朝鮮核実験の中止による地政学的リスクの低下

 

4月2週目までは期待インフレ率の上昇が手動していた。米中貿易戦争懸念の緩和などが米景気に通しを改善させたなら、実質金利の上昇が手動していたはずだが、そうではないないことからすると、原油などの商品市況の上昇が期待インフレ率を高めたとみられる。

ここまでのドル円の上昇は穏やかだったが4月三週目からは米国の期待インフレ率が高まったことで利上げ期待が高まり始め、さらに米国籍発行象絵の懸念が高まったこともあり、実質金利が上昇するようになりドル円の上昇が加速した。

トランプ政権にとって米長期金利上昇によるドル高は望ましくないはずだ。

米政権が米長期金利上昇やドル高の抑制に向けた制作姿勢を示す可能性は高まりつつあるのだろう。

 

 

金利上昇

  • 04.24には10年債利回りが3%台に載せた
  • 特に特別な要因によっての上昇ではない
  • どちらかというと市場が既存の材料を再認識した、と言える
  • 長期金利の上昇はリスクオフ圧力を生む要因である
  • リスクオフによる株安か
  • 米株価やクロス円が下落の兆しを見せているのは長期金利上昇がリスクオフ圧力を高めるのではないかという懸念からである可能性が高い

1.米債増発懸念

  • 減税による赤字拡大に対する懸念ー>米国裁量増加への懸念
  • 実質金利上昇の原因となりえる

2.原油価格の上昇

  • 米経済には大した影響を及ぼさない

要因:

  • 財政赤字拡大の見通し
  • 当面の経済成長率の見通し大幅上方修正
  • 堅調な賃金上昇を背景に企業や家計のインフレ期待の上昇
  • 為替相場でドル高の修正がすみ、商品価格が上昇していることもインフレ率をお仕上げている

長期金利は景気やインフレの好転に伴って穏やかに上昇することが望ましいとされている

 

ドル円のこれから

  1. トランプ政権の動向
  2. 米国債供給見通し
  3. 米経済指標
  4. 米株価
  5. 原油価格

これから米国経済指標が予想を下回ることが増えればリスクオフの円高圧力が優勢となりドル円は反落するであろう。

また、米原油在庫が市場予想以上に増加するか、産油国に減産延長不要論が高まると、原油価格が下落して、米長期金利低下とドル安に作用することにもなるだろう。

つまり、米国の経済成長期待ではなくインフレ期待と国債需給悪化懸念による長期金利上昇とドル高は長続きしにくく、リスクオフの円高圧力もあるので、近々、ドル円は下落に向かうと予想される。

 

今週のドル円は売り目線で慎重に拾っていきたい。